四国別格二十霊場

四国

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基本情報

通称
別格霊場
別称
別格二十霊場
ルート名称かな
しこくべっかくにじゅうれいじょう
エリア
四国
対象都道府県
徳島県、香川県、愛媛県、高知県
系統
弘法大師霊場
種別
独立霊場
札所数
20札番
開創年・時代
1968年(昭和43年)
総距離
約760km
巡礼目安日数
5〜7日
難易度
中級
専用納経帳
無
御利益
厄除け・厄払い、心願成就、子育て守護

説明

四国八十八箇所の番外霊場として親しまれてきた寺院のうち、二十か寺が結集した霊場である。番外霊場とは、八十八の札番には入らないものの大師とゆかりが深く、古くから遍路が立ち寄ってきた寺をいう。昭和四十三年の開創と伝えられ、八十八に二十を加えて百八とし、人の煩悩の数に合わせて滅するという趣旨で開かれた。徳島に六か寺、高知に一か寺、愛媛に九か寺、香川に四か寺が分かれて所在する。八十八箇所に準じる霊場とされるが、札所はいずれも四国の地に古くからある寺で、他所に四国を写したものではない。本尊は観音や地蔵のほか、弘法大師を祀る寺が四か寺を数え、鯖大師、生木地蔵、椿堂、十夜ヶ橋など、大師の伝説にちなむ呼び名で知られる札所が多い。二十の霊場で一つずつ珠を授かり、揃えて念珠に仕立てる習わしがある。巡る順序に定めはなく、どの札所から始めてどこで結願してもよいとされ、八十八箇所の道中に立ち寄る人も、打ち終えてから改めて巡る人もある。

所属寺社・教会一覧

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徳島県板野郡上板町神宅字大山4番地

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次の札所まで:15.8km / 徒歩 3時間33分 / 車 34分

仏王山玉林院と号し、大山の中腹にある。西範僧都が開いた阿波国最初の仏法道場と伝えられる。空海が西方の笹原にあった寺を現在地へ移し、恵果から授かった千手観音を本尊としたという。源義経が屋島の合戦に先立って戦勝を祈ったとも伝える。正月の力餅は四百年続く行事である。(本尊:千手観音/宗派:真言宗醍醐派)

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徳島県名西郡石井町石井字城ノ内605

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次の札所まで:28.2km / 徒歩 7時間4分 / 車 48分

東明山大谷院と号し、開基は行基と伝える。幼名を神童と呼ばれたころの空海がこの寺に久しく留まって学問を修めたといい、寺号はこれに由来する。空海はここでいろは歌を作ったとも伝える。境内にはお筆の加持水が湧く。本尊の木造薬師如来坐像は国の重要文化財である。(本尊:薬師如来/宗派:真言宗善通寺派)

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徳島県勝浦郡上勝町大字正木字灌頂瀧18

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次の札所まで:68.9km / 徒歩 15時間41分 / 車 1時間34分

月頂山宝珠院と号し、鶴林寺の奥の院にもあたる。延暦年間、空海が鍾乳洞に棲む悪龍を法力で封じ、洞を清めて十一面観音を刻み堂を建てたのが開創と伝えられる。本堂と穴禅定は標高六百六十メートルの山腹にあり、洞窟を導師に従って進む行場である。(本尊:十一面観音/宗派:高野山真言宗/通称:穴禅定の寺)

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徳島県海部郡海陽町浅川字中相14番地

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次の札所まで:151km / 徒歩 34時間 / 車 3時間10分

正式には八坂寺という。修行中の空海が塩鯖を積んだ馬子に鯖を乞うて断られ、のち苦しみだした馬を加持で救い、譲り受けた塩鯖を海で加持すると生き返って泳いでいったと伝えられる。馬子はこれに感服して庵を建てたという。鯖を三年絶って祈れば願いが叶うという。(本尊:弘法大師/宗派:高野山真言宗/通称:鯖大師)

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高知県須崎市西町1丁目2-1

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次の札所まで:93.2km / 徒歩 21時間11分 / 車 1時間44分

明星院と号する。寺のある丘陵はかつて須崎湾に突き出た岬で、波の二つ石と呼ばれる巨石があり、海難の絶えない土佐の親不知と呼ばれた難所であった。弘仁六年(八一五)に空海が岩の上で死者を弔い、往来の安全を祈って一寺を建てたと伝えられる。(本尊:弘法大師/宗派:高野山真言宗/通称:二つ石大師)

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愛媛県宇和島市天神町1番1号

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次の札所まで:53.3km / 徒歩 12時間50分 / 車 1時間19分

臨海山福寿寺と号し、観自在寺の奥の院にもあたる。元和元年(一六一五)、宇和島に入った初代藩主伊達秀宗が城の鬼門の鎮めとして建てたと伝えられ、藩主の祈願寺となった。空海が九島に開いたという鯨大師願成寺を合わせ祀ったことから、四国霊場開創発願の寺とも称される。(本尊:十一面観音/宗派:高野山真言宗)

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愛媛県大洲市豊茂乙1番地

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次の札所まで:21.4km / 徒歩 4時間41分 / 車 43分

金山光明院と号する。養老二年、猟師の作右衛門が鹿を追って山に登ると全山が震動し、鹿の立っていた岩が割れて千手観音と地蔵菩薩が現れたので、殺生をやめて仏道に入り寺を建てたと伝えられる。空海は三国無双の金山と讃えたという。銅鐘は国の重要文化財、境内は県の名勝である。(本尊:千手観音/宗派:真言宗御室派)

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愛媛県大洲市徳森1296番地

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次の札所まで:48.7km / 徒歩 11時間21分 / 車 49分

本坊は徳森の永徳寺で、札所と納経所は約一・五キロメートル離れた東大洲の橋のたもとにある。巡錫の空海が宿を得られず、小川に架かる橋の下で一夜を過ごしたところ、その一夜が十夜にも長く感じられたという伝説が名の由来である。遍路が橋の上で杖をつかない習慣もこの話による。(本尊:弥勒菩薩/宗派:真言宗御室派)

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愛媛県松山市恵原町甲308番地

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次の札所まで:33.8km / 徒歩 7時間52分 / 車 44分

正式には大法山徳盛寺といい、文殊院の名で知られる。天長元年に空海がこの寺に留まって人々を教化したと伝えられ、八人の子を失った河野衛門三郎もその一人であった。衛門三郎が懺悔のため四国を巡ったのが遍路の始まりと伝える。境外には子らの墓と伝える八塚が残る。(本尊:地蔵菩薩・文殊菩薩/宗派:真言宗醍醐派)

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愛媛県西条市丹原町古田甲1657番地

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次の札所まで:3.6km / 徒歩 50分 / 車 6分

仏法山仏眼院と号し、西山興隆寺の名で知られる。皇極天皇の元年に空鉢上人が開いたと伝えられ、のちに行基や空海の入山があったという。みゆるぎの渓流と紅葉の参道が美しく、西山の名で県の名勝に指定されている。本堂・銅鐘・石造宝篋印塔は国の重要文化財である。(本尊:千手観音/宗派:真言宗醍醐派)

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愛媛県西条市丹原町今井141番地の1

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次の札所まで:37.3km / 徒歩 8時間31分 / 車 43分

正式には生木山正善寺といい、札所は本寺から約八百五十メートル離れた生木地蔵である。空海が霊告を受け、その夜のうちに楠の生木に一刀三礼して地蔵菩薩を刻んだのが名の由来と伝えられる。昭和二十九年の台風で楠は倒れたが地蔵は無事で、堂に祀られている。(本尊:地蔵菩薩/宗派:高野山真言宗/通称:生木地蔵)

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愛媛県四国中央市土居町土居895番地

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次の札所まで:26.8km / 徒歩 6時間24分 / 車 45分

摩尼山玲光院と号する。開基は行基、創建は奈良時代と伝える。空海が足の不自由な人を憐れんで千枚通しの霊符を創り、一枚を授けたところたちまち全快したと伝えられ、その霊符はいまも寺宝として伝わる。朝夕に祈念すれば病苦が除かれるという。(本尊:延命地蔵菩薩/宗派:真言宗御室派/通称:千枚通し本坊)

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愛媛県四国中央市新宮町馬立1200番地

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次の札所まで:10.0km / 徒歩 2時間17分 / 車 21分

金光山遍照院と号し、三角寺の奥の院、また伊予国の総奥の院にもあたる。開山は法道仙人と伝える。弘仁六年、空海が山に登って金剛窟に権現を勧請し、二十一日の護摩を修したのち自らの姿を彫って留めたと伝えられる。その本尊は厄除大師、虫除大師と呼ばれ、参籠者が絶えない。(本尊:弘法大師/宗派:真言宗大覚寺派)

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愛媛県四国中央市川滝町下山甲1894番地

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次の札所まで:27.9km / 徒歩 6時間40分 / 車 40分

正式には常福寺という。大同二年に邦治居士が庵を結び地蔵尊を祀ったのが始まりと伝えられる。弘仁六年、熱病の流行に苦しむ住民を集めた空海が、杖を土に挿して病を封じたところ、その杖から椿が芽吹いたという。この椿を大師お杖椿と呼び、椿堂の名の由来となった。(本尊:延命地蔵菩薩・不動明王/宗派:高野山真言宗)

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徳島県三好市池田町州津蔵谷1006番地

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次の札所まで:26.0km / 徒歩 5時間49分 / 車 38分

宝珠山真光院と号する。天長五年、この地に霊気を感じて登った空海に金毘羅大権現が現れ、箸を挙げる者は救うと告げたので、権現の像を刻んで開いたと伝えられる。金毘羅奥の院として信仰を集め、いまも神仏習合の風を色濃く残す。本殿・護摩殿など六棟は国の重要文化財である。(本尊:金比羅大権現/宗派:真言宗御室派)

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香川県観音寺市大野原町萩原2742番地

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次の札所まで:23.4km / 徒歩 5時間25分 / 車 34分

巨鼇山地蔵院と号する。大同二年(八〇七)に空海が開いたと伝えられ、朱雀天皇の勅願談議所であったという。のちに細川勝元の祈願所ともなった。空海の真筆と伝える急就章など三件が国の重要文化財である。県指定の自然記念物である萩があり、萩の名所として知られる。(本尊:地蔵菩薩/宗派:真言宗大覚寺派)

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香川県仲多度郡まんのう町神野45-12

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次の札所まで:18.4km / 徒歩 4時間7分 / 車 35分

五穀山と号し、満濃池を鎮護する寺である。弘仁十二年、嵯峨天皇の勅命で決壊した満濃池の修築にあたった空海が、わずか三箇月で工事を終え、その褒賞をもって池の鎮護のために建てたと伝えられる。天正九年に焼失したが、昭和九年に再建された。池には護摩壇岩が残る。(本尊:薬師如来/宗派:真言宗善通寺派)

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香川県仲多度郡多度津町大字西白方997番地

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次の札所まで:30.5km / 徒歩 6時間58分 / 車 45分

経納山迦毘羅衛院と号し、大同二年(八〇七)に空海が開いたと伝えられる。本坊は海に面して建ち、離れた奥之院には空海の産屋の跡と伝える地に大師堂があり、誕生大師と御両親の像、御産盥が納められている。境内には巨石を築いたまんだら園があり、法句の碑が並ぶ。(本尊:聖観音・弘法大師誕生仏/宗派:真言宗醍醐派)

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香川県高松市香西西町211番地

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次の札所まで:37.8km / 徒歩 9時間25分 / 車 1時間11分

地蔵院と号する。奈良時代に行基が勝賀山の麓に開き、勝賀寺と称したのが始まりと伝えられる。空海が現在地へ移して嵯峨天皇の勅願寺となり、鎌倉時代に香西資村が堂塔を再建して香西寺と改めた。以後も移転と改称を重ねている。寺宝の毘沙門天立像は国の重要文化財である。(本尊:延命地蔵菩薩/宗派:真言宗大覚寺派)

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徳島県美馬市脇町字西大谷674

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福大山慈眼院と号し、八十八箇所の総奥の院でもある。別格のなかで最も高い、海抜九百四十メートルの大瀧山上にある。神亀三年に行基が峰に一寺を建てたのが始まりという。弘仁六年に空海が西照大権現を安置して男女厄流しの秘法を修したと伝え、厄流しの寺として知られる。(本尊:西照大権現/宗派:真言宗御室派)