くらまでら
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鞍馬寺は京都市左京区鞍馬本町にある鞍馬弘教の総本山であり、山号を鞍馬山、本尊を尊天と称する。尊天は毘沙門天王・千手観世音菩薩・護法魔王尊の三身一体である。寺に伝わる縁起によれば、鑑真の高弟である鑑禎が宝亀元年に草庵を結び、毘沙門天を安置したことに始まる。延暦十五年には造東寺長官の藤原伊勢人が千手観音像を刻み、毘沙門天とともに安置して堂宇を整えた。 寛平年間に東寺の僧峯延が入寺して中興し真言宗となり、保延年間には天台宗に改めて青蓮院の支配を受けた。寛治五年の白河上皇の参詣をはじめ、平安時代後期には広く信仰を集めた。『枕草子』は「近うて遠きもの」の例として鞍馬の九十九折の参道を挙げている。平安時代末には源義経が当山で少年期を過ごし、能『鞍馬天狗』の舞台ともなった。 たびたび火災に遭い、文化十一年の大火と昭和二十年の本殿焼失を経て堂宇は新しいが、仏像などの文化財を豊かに伝える。九十九折の参道は、山門から本殿金堂まで三十分ほどの道のりである。