さいほうじ
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西芳寺は京都市西京区にある臨済宗系単立の寺院であり、山号を洪隠山、本尊を阿弥陀如来とする。庭園が約百二十種の苔に覆われることから苔寺の名で親しまれ、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている。寺伝によれば、この地には聖徳太子の別荘があり、奈良時代の天平三年に聖武天皇の勅願を得た行基が寺に改めて西方寺と号し、法相宗の寺院として開かれた。 平安時代には空海が入山し、鎌倉時代には法然を招いて浄土宗に改めた。暦応二年、松尾大社の宮司でもあった摂津親秀が再興した際、作庭の名手である夢窓疎石を迎えて庭園が造られ、臨済宗に改めるとともに寺号を西芳寺と改めた。康永元年には光厳天皇が足利尊氏を従えて行幸している。足利義満はこの寺を模して鹿苑寺を、足利義政は慈照寺を建てた。 応仁の乱で焼失し、江戸時代には西芳寺川の洪水に幾度も見舞われて荒廃したが、庭園はやがて苔に覆われ今日の姿となった。昭和五十二年からは事前申込による少人数の参拝を続けている。